白紙

 白紙というものが苦手である。まっさらな半紙でも、原稿用紙でも、いざ目の前にするとなにか大層な、完璧なものを残さなければいけないような気がしてくる。実際はその逆なのに。
 白紙というものは自分を”中途半端な完璧主義者(*)”にさせる。でもそれはいつか克服しなければいけない。ノートの最初のページ、新品の写ルンですの1コマ目こそ、めちゃくちゃな駄文、駄作で埋めるべきなのだ(なんとなく埋めないとバランスが悪いけど何書いたらいいのか思いつかない余白を残すことを忘れずに、ノートのことね)。どうせ張り切って書いても後で見ればなんでも恥ずかしいんだし。
 話はちょっぴり変わるが、この白紙によってもたらされるプレッシャーは、”不可逆性の恐怖”とでも言うべきカテゴリに入れられるのではないかと自分の中で思っている。
・不可逆性の恐怖→可逆的なメディア、高所恐怖症(失うことの恐怖/飛行機は大丈夫)

(*): 脚注を書けていない

 

 この文章のイントロを書いたのは2021年の12月25日、そしてそれを引っ張り出してきて書き始めたのが2021年大晦日の23時45分!もしかしたら2022年になってからめちゃくちゃ書き直すかもしれないけどそれでいいの!

文責: 電撃ペンギン(ネコ科)